引きこもりと外こもり

久々の更新ですが皆さんお元気ですか? 私は風邪気味ですが元気です。


少し前の記事で恐縮ですが、こんな記事を見つけました。


●最近増えているらしいです…「外こもり」って一体何だ?(R25.jp)


(akinichi)

記事を読むと、「外こもり」の定義は「短期バイトなどで稼いだお金を元手に、一年の大半を物価の安い外国で暮らす人々」ということのようです。


なるほど、社長の友人にも仕事が一区切りつくとすぐにアジア方面へ出かける方がいるので、そういった話かと思ったのですが、読み進むとどうも、そうではないみたいです。

「人々」というのは、お察しの通り「若者」ですね。


「特に多いのがタイのバンコクです。彼らの多くは1泊300円~1000円程度の安宿に滞在し、そこで『ひきこもり』のような生活をしています。そのため数が把握しづらいのですが…日本人だけでおよそ1万人はいると見られています」


日本ではなく、日本よりも物価が安い東南アジアで「ひきこもる」という話です。これはなかなかに深刻です。


読んだ感想としては、「若者はかわいそうだ」「ちゃんと働いて日本に納税しないとはけしからん」、単にそのような感想で語っていいものかどうか。


理由はともあれ、日本の若者は「正社員」「年功序列」というシステムからどんどんはみ出しています。そして、非正規労働者の賃金はどんどん削られ、彼らが担当するような作業は、おそらく今後、ますます賃金の安い外国人が請け負うということもあるかも知れません。


出生率が下がり、若者の数がどんどん減っている。減った若者は日本に居つくことさえできず、記事のようにどんどん外国に流れていってしまう。


企業の年功序列制度だけではありません。年金などもそうでしょう。大量の若者に下支えされた日本の社会システムは、まったく暗い見通ししか描けませんね。みんな不安ですよね。私も不安です。


うーん、そろそろ本気で若者の方を向いた政策を唱える政治家が…、という言葉で締めくくろうかと思いましたが、それも違う気がします。なんか、他力本願みたいですし。


先人(という言葉をあえて使います)が敷いた「年功序列」というレールからはみ出たところでも、好きな仕事ができて、多くはないが生きていくのに十分なゆとりのある額を稼ぎ、一人で自立して生きていくことはできないでしょうか。


Web技術の革新によってそういう生き方は可能にならないものか。私たちのような小さい会社にいる人間は、もっと「個人の生き方」みたいなものについて情報を発信していくべきなんじゃないかと思いました。

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ライター兼プランナー。IT系の企画に携わること多数。個人的な研究テーマは「ビジネスマンと野球用語(あるいは麻雀用語)の関係」「ビジネス風水2.0」など。

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